脳内妄想を書き散らすという、ある種の羞恥プレイ

下らない。まったくもって下らない……
閉店後の店内。イベントに向けての準備とやらで、今日は従業員が全員集められている
やることはと言えば……
「ちゃんと焦げないようによくかき回してね」
「そこの型取ってくれる？そう、ハート型の」
慌ただしく、皆が制作しているのはチョコ。手作りのチョコレートだ。
ま……手作りといっても、所詮既に出来上がっている物を溶かしてまた固めるだけで
料理と言うよりは工作のようだ。
それでも客はこんな物で喜ぶのだから……サービス業としては、やらざるを得ないのだろう。
しかも……
「それじゃあ手の空いてる人から、「おっぱい」の型を取りますよー」
俗に言う……というか、そのまんま「おっぱいチョコ」を作るのだ
当然だが、これは一般客用ではない。夜の客用だ。
一部の従業員にとって、夜の客は「食料」でもあり、その食糧を確保するためにも重要なサービス、というわけだ。
ま、私には関係のない事だが
「あら、クランちゃんは作らないの？」
「……バカにしてるのか？ホール長」
絶対に言うと思ったよ。
ええ、どうせ私には型を取るほど胸は出てませんよ。やるだけ無駄よ。
まったく……仮に出来たとしても、そこまで手の込んだ物を「あいつら」にくれてやる義理はない。
「でも、クランちゃんにはクランちゃんのやり方があるんだけどなぁ」
「必要ない。あいつらは昼の客と同じ物でも泣いて喜ぶ」
実際、その通りだろう。あいつらは単純だからな
「でも誠君には？」
「……」
「とりあえずいらっしゃいよ。試しに作ってみたら？」
まあ……そこまで言うなら仕方ない。私も、ホール長の顔を立ててやらないとな

「こっ、これは……」
「もしかして……」
「ちっ、乳首チョコ！」
なんだろうなこいつらは……口を開けたまま感涙とか……
予想通りの反応だが、どいつもこいつも……
「言っておくが、そんなたいそうな物じゃないからな。面倒だから、直接塗って乾かしただけの簡単な……」
「直塗りですか！」
「じょ、女王たんに直接触れたチョコ……」
「これはもったいない。食べるなんて……すぐに冷凍庫で保存せねば！」
大げさな……だいたいお前らは、直接私の触れたり舐めたり入れたりしてるだろうか……
それにこれは、本当にただ塗って乾かしただけ……
面倒だから裸になってチョコを塗って、昼用のチョコを作りながら乾かしたという、それだけのもの。
だから形もいびつだし、一目で乳首だなんて判ったこいつらの方が凄いというかアホらしいというか……
「ありがとうございます、女王たん。一生、僕らは女王たんの下僕です！！」
「ああ、生まれてくれてありがとう！」
「良かった、生きていればこんなに素晴らしい物が手に出来るんだ……感動です！」
……安い男どもだな、本当に。
こんな事でここまで……まあ、この程度ですむなら毎年やってやらなくもないが……
いや、ダメだな。毎年やってやるとつけあがるからなこいつらは。
「二度とこんな事はしてやらないからな。ありがたく思いなさいよ」
「「「へへー！」」」
前からだが、いちいちリアクションがオーバーな連中だ。
「ところで……あの、弟たんにはどんな……」
「ん？まあ……お前らには関係ない」
言えるか。特にお前らになぞ言ってたまるか……

「え？こっ、これだけなの？」
渡されたチョコを手にして、誠はうなだれている。
私が上げたのは、大きめのチューブチョコ。それだけだから。
「なによ……文句あるの？」
「えっ……なっ、無いけど……」
色々期待してたんでしょうね。
だけど期待していた物とはあまりにもかけ離れた物だったんだろうけど……もう、相変わらず可愛い顔するわぁ
「ならいいわ。じゃあ、早速今夜、それを「使う」から」
「え？使う？」
「そうよ？それは特性チョコフォンデュ用のなの。スリーウィッチ商会特別製」
「チョコフォンデュ？」
「それを直接、お姉ちゃんに塗って食べなさい」
つまり、私をチョコフォンデュして食べて♪という……うわぁ、なんて恥ずかしいシチュエーション……
こんな事、よく思いつくわ……ホール長も
あの人、実際にやってるの……やってるだろうね、あの人ならやりかねないわ
「なに？チョコ貰っただけでもうそんなにして……待てないの？」
「だって、お姉ちゃんをその……考えただけで……」
まったく、男は単純だわ。手軽で助かるけど……ふふ、今夜はいつもより楽しめそうね。



これ、ちゃんとしたＳＳにしようかと思ってたんだけど
時間がなさそうなのでorz　もったいないからネタだけとりあえず
ちなみに、最初はこのネタでラミア妻を書くつもりだったｗ