脳内妄想を書き散らすという、ある種の羞恥プレイ

※エロシーンはないので期待しないように





９月１３日

　これを書きながら、私は自分の記憶を整理しようとしているが、今でも自分の身に何が起きたのか判らない。
　私は、１ヶ月音信の途絶えた友人を心配し、彼女の部屋を尋ねた。友人は部屋にいた。特に具合が悪そうでもなく、平然としていたのに安心したと同時に不信感が募った。真面目な彼女が無断で仕事を１ヶ月も休む事が信じられなかったから。だから私はその事を尋ねた。そうしたら彼女は、詳しく話したいと私を部屋の中へ招いた。それがあんなことになるなんて……。
　ダメ、思い出そうとすると頭が痛くなる。でも、何かが私の中で……判らないけど、私はこうして日記を携帯に残し、自分の身に起きたことを書き留める必要があると思う。
　何かが起きている。


９月１４日

　意識がぼーっとしている。とてもではないけれど外に出る気力がない。私は会社に電話を入れ、しばらく休むことを一方的に告げて電話を切った。もしかしたら、彼女もこんな目にあって休んでいたのだろうか。だとしたら、彼女に何が起きて、私に何が起きようとしているのか……私はそれを目撃したはずなのに、思い出せない。思い出すことを脳が拒絶しているような……ダメだ、もうこれを書く気力も残ってない……


９月１７日

　会社から電話があった。心配してくれているようだ。私はまだ出社できないと告げて電話を切った。


９月１８日

　この日記を書くことも難しい。携帯をにぎることすら、どうなてるの？　力がはいらなk


９月２２日

　こえにかえr

同日　ボイスレコーダーより

　あー、あー……大丈夫かな……しばらく使ってなかったから……私の身体がおかしい。溶けてる。なんて言えば良いんだろう……バターみたいになっている。だけど私は生きていて……溶けてるのに動けるの。初めてこんな状態になったときは驚いたけど……こんな状態になりながらも意識がハッキリしてきた。這いずるように部屋の中を動き回って、ようやくこのボイスレコーダーを見つけて使っている。力はまだ入らないけど、溶けた身体を自由に出来るようになった。
　自分で自分の身に何が起きたのか、未だに整理が出来ない。あっ……私、ご飯食べてない。あれからずっと食べてないのに平気だ……なんでだろう……気味が悪い。でも……なんでこんなに落ち着いていられるんだろう？　私、昨日とか一昨日とか、意識もほとんど無かったけど……泣いてたような……ダメ、わかんないよ……


９月２３日

　思い出した。私、佐知子……友達の家に行って、中に入って……そうだ、佐知子もこんな身体になったの。そして……私、佐知子に襲われた。ドロドロの佐知子が逃げる私を捕まえて……佐知子が私を……イヤ！　あんなこと……ぐすっ……なんで、なんで佐知子が……私なんでこんな事に……


９月２４日

　佐知子は私を……犯した。ドロドロになった佐知子は私に絡みついて、私の口とか……色んな所に入り込んできた。なんとか佐知子から逃げ出して、家に戻ったら……私もこんな身体になった。なんなの、これ……こんなおかしな事になって、こんなこと、声に出して録音したって……もうどうしようもないじゃない。助けも呼べないし……なのに……なんで私、平気なんだろう？　もうわかんないよ……


９月２５日

　佐知子とのことを思い出す回数が増えた。忘れたくても自分の身体を見れば思い出してしまう。他に何も出来ないから尚更……どうなっちゃうんだろう……


９月２６日

　佐知子のぬめりとした、あの感触を思い出す。気味悪い……あの感触。佐知子が私に覆い被さって、服の上からぬるっとした感触が股に伝わって……私のあそこに手が伸びて……イヤって叫ぼうとしたら口を塞がれた。あれってキスって言うのかな……溶けた佐知子の顔が目の前にあったっけ。口の中に佐知子の舌……佐知子の顔？　なんか口いっぱいに入ってきて、喉の奥まで入ってきて……でも息は出来た。下もあそことかお尻とか……私、経験なかったから、佐知子のなんかが入ってきたときとっても痛かったけど……私、なに録音してるんだろ……


９月２７日

　とても気持ちよかった。全身にまとわりつく佐知子のぬねった感触が心地好かったの……私処女だったのに感じちゃった……口もあそこもお尻も、ぐちゅぐちゅって、佐知子が出入りして……私何度も逝かされた。男の人ってどうだか知らないけど……たぶん、男の人より良かったんだと思う……またあれ、して欲しい……佐知子、どうしてるのかな……


９月２８日

　ハァ、ハァ……んっ、佐知子……アハ、こんな声録音して……私、何してるんだろ……でも、佐知子のこと思い出すと、んっ……止まらないの……私、身体ぐちゃぐちゃなのに……自分で自分のあそこいじって……いじるっていうか……グチャグチャだから一緒になっちゃう……自分だけじゃダメ……ダメなの、気持ちよくなりたいのに……誰か……助けて……私を……気持ちよくして……


１０月９日

　今、私は自分で携帯に書いた日記を読み直し、ボイスレコーダーの声を聞き直した。
　何やってたんだろう……こんなことしても意味無いのに。
　私の身体はもう勝手に溶けたりしない。だいぶ馴染んできたからもう大丈夫。
　人間の細胞は少しずつ入れ替わって、数日後には完全に入れ替わると聞いたことがある。たぶん私の身体も、細胞レベルで入れ替わって「正常」に戻ったんだと思う。
　正常なスライムに生まれ変わったの
　自分の意志で形状を変えられるようになったから、ちゃんと人の身体を維持できるようになったし、気持ち良い事もちゃんと出来る。それが一番嬉しい。
　あの時の佐知子が、ちょうど今の私と同じような状況だったんだろうな。そうだ、佐知子に会いに行かないと。生まれ変わった事、喜んでくれるかな。
　昔の私は、なんだか変ね。でも仕方ないか。「まだ」人間だったから。スライムとして生まれ変わった今の私とは、なんて言うのかな……「本能」とか、そういう基本的な部分から考えが違うんだろうね。
　あっ……誰か来たみたい。佐知子かな？　それとも……もしそうなら、やっと私自分でするよりも「もっと気持ちいいこと」が出来るな……もっともっと気持ちよくなって、仲間を増やして……ふふ、こんな声録ってる場合じゃないね、早くでなきゃ……ガコッ！


１０月１１日

　折角だからこの声日記をもうちょっと続けようかな。
　今日佐知子と再会できた。佐知子はもう元の生活に戻ってたみたいで、私の不在を怪しむ同僚達をどうにかごまかしてくれてたみたい。今度はそれを私と一緒にやらないと。新しい仲間になる恵理のためにね。
　今日は佐知子と一つになったの。身体を完全に混ぜ合わせて、お互いをグチャグチャって動かすの。それだけでとっても気持ちよくなっちゃって……やりすぎちゃって、ちゃんと二人に戻るのがちょっと大変だったな。もしかしたら私の中に佐知子がちょっと混じってるかも。もちろん逆もあるのかな。
　恵理が仲間になったら、三人で出来るんだね……凄く楽しみ。出来ればもっと沢山仲間が欲しいけど……焦っちゃダメ。ゆっくり、着実に、人間達に気付かれないように仲間を増やしていかないと……でももっと気持ちよくなりたいなぁ……
　そういえば、人間の雄と混じるとどうなるんだろう？　佐知子もまだ経験がないって言ってたっけ。恵理が仲間になったら、今度は雄を仲間にしたいな。

　ね、次はあなたが仲間になってくれないかな？




※スラさんとこでスラさんが書いた設定を見て何となく思いついた話
※基本失敗作……なんつーか、ダメだ俺はこの手のものは書き慣れてなさ過ぎｗ